dangerous headache危険な頭痛

Dangerous headache ~Secondary headache 二次性頭痛

「二次性頭痛」とは、頭痛そのものが単独症状として起こるのではなく、何か別の基礎的疾患が原因で頭痛が起こるものをいいます。

原因となる疾患として緊急性の高い代表的なものは、くも膜下出血です。このほか、脳梗塞、髄膜炎、脳炎、緑内障なども挙げられます。

これらはときに生命の危機や後遺症の可能性を伴う「危険な頭痛」といえます。

subarachnoid hemorrhage くも膜下出血

「今までに経験したことのない」「突然起こる」「激しい」頭痛があったときには、くも膜下出血が疑われます。

くも膜下出血とは、脳動脈瘤の破裂などによって血管が破れ、脳の周りのくも膜と軟膜との間に血液があふれてしまう病気です。総死亡率が40~50%という大変危険な疾患です。

痛みの特徴としては、「後頭部をバットで殴られたような」や「雷が落ちたような」などと表現され、突然に起こる非常に激しい痛みです。出血が多いと、激しい頭痛に伴って嘔吐やけいれんなどが起こることもあり、意識を失う場合もあります。

検査は脳CTまたは脳MRIなどの画像診断で行われ、くも膜下に出血が確認されれば診断確定となります。画像診断で出血が確認されなくても、病歴や症状などからくも膜下出血が強く疑われる場合には、髄液検査が行われることもあります。

診断の遅れが治療に重大な影響を及ぼすため、早急で的確な診断が何よりも重要です。「いつもと違う」と感じたら一刻も早く受診し、医師による適切な処置を受けることが必要です。

Brain tumor 脳腫瘍

突然の激しい頭痛ではなく、頭全体が締め付けられるような重い鈍痛があり、次第にそれが強く頻繁に起こるようになってきた場合は、脳腫瘍の影響が考えられます。脳にできた腫瘍により脳内の圧力が高まり、頭痛を引き起こしているのが原因です。

腫瘍のある脳の部位によって、頭痛のほかにもさまざまな神経症状があらわれることもあります。
物が二重に見えたり視野が狭くなったりといった視覚障害や、手足が麻痺するといった神経障害、耳鳴りやめまいなどの聴覚障害を生じることもあります。  

重く強くなっていく頭痛とともに上記のような症状があらわれたら、早急に医師の診断を受けることが重要です。

Temporal arteritis 巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

いつもと違う頭痛が起こった場合、第一にはくも膜下出血が疑われますが、60歳以上の高齢者の場合は巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の可能性も考えられます。

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)とは、側頭皮膚の下にある浅側頭動脈という血管が炎症を起こす病気のことを言います。50歳以上で発症し、多くは60~70代の高齢者にみられます。眼動脈にも炎症が生じると視神経や網膜の血流障害が起こり、半数近くの患者さんで視力障害、約1割の患者さんで失明することもあります。

症状としては、片側または両側の側頭部にズキンズキンという強い痛みを感じたり、ときには食事の際にものを噛む筋肉に痛みを伴ったりする場合もあります。また、側頭部に赤い筋のような血管が浮き上がってくることもあります。

片頭痛のように以前からたびたび起こる痛みではなく、最近になって起きた強い痛みであれば注意が必要です。早急に医師の診断と適切な治療を受けることが大切です。

Other secondary headaches

髄膜炎

後頭部が強く痛んで首筋が硬直し、嘔吐や高熱を伴う場合は、髄膜炎が疑われます。これはくも膜や軟膜が炎症し起こるものですが、原因としてウィルスの感染によるものと細菌の感染によるものとがあります。危険なのは細菌性髄膜炎で、治療が遅れると生命にかかわることもあるので、高熱を伴う強い頭痛が起こったときには早急に医師の診察を受けることが大切です。

脳動脈解離

交通事故や激しいスポーツなどにより、脳動脈の内側にある内膜が損傷し血液が入り込み、動脈の壁が破れてしまうことがあります。これを脳動脈解離といい、うなじから後頭部が急に痛んで血管にこぶができたりします。脳卒中を引き起こすこともあるため、早急な医師の診察が必要です。

歯科・眼科・耳鼻科などの疾患からくる頭痛

歯周炎などの歯科疾患、緑内障などの眼科疾患、副鼻腔炎などの耳鼻科疾患が原因となり頭痛を引き起こすこともあります。これらの場合は原因となる疾患の担当医による診察を受けましょう。

大阪府堺市にあるばば脳神経外科では、MRI検査・CT検査は原則当日の検査と結果説明が可能となっております。
当院では救急専門医が在籍しており、救急外来も併設しております。
地域の皆さまに”安心”を提供できるクリニックを目指して日々の診療を行っております。

大阪府堺市 ばば脳神経外科の頭痛専門サイト

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