「一次性頭痛」とは、頭痛だけが症状としてあらわれ、どこにも原因となる疾患がない頭痛を指します。
片頭痛(偏頭痛)や緊張型頭痛が代表的ですが、ほかにも群発頭痛、神経性頭痛などが挙げられます。
二次性頭痛と異なり生命を脅かすものではありませんが、慢性的な一次性頭痛は仕事や家事、学業に支障をきたすことがしばしばであり、生活の質の低下を招きます。
薬でしのぐ毎日から脱却し、正しい知識を身につけ適切な治療を受けることで、うまく頭痛を解消しましょう。
頭が脈を打つようにズキンズキンと痛み、
ときには吐き気も伴う
頭全体が締め付けられるように痛み、
肩や首のコリも伴う
これら2つは日本人に多い二大頭痛です。傾向として、片頭痛は女性に多く、緊張型頭痛は中年男性によくみられるといわれています。
ただし、どちらかのみに当てはまるというものでもなく、「片頭痛もちだけど緊張型頭痛も起こっている」という場合もあります。
入浴・運動・飲酒によって、痛みがひどくなれば片頭痛、やわらげば緊張型頭痛
片頭痛の発作中は脳の血管が拡張し、周囲の神経を圧迫することで痛みが起こっていると考えられています(三叉神経血管説)。
入浴・運動・飲酒は血管を拡張させるため、片頭痛は悪化します。
一方、緊張型頭痛は頭や首の筋肉が緊張して起こると考えられており、入浴や運動で筋肉の緊張がほぐれれば痛みが軽減します。
このように、頭痛の種類によって治療法は異なります。 いま悩んでいる頭痛がどのタイプか、医師の診断と適切な治療を受けることが大切です。
頭が脈打つようにズキンズキンと痛む、体を動かすと痛みがひどくなる、しばしば吐き気を伴う、、、 このような症状が1度だけでなく何度もくりかえされて起こっているなら、それは片頭痛かもしれません。
片頭痛は頭痛発作をくりかえす病気で、発作は4~72時間持続します(子供の場合は2時間~)。日常的な動作により痛みがひどくなるのが特徴で、痛み以外にも、吐き気を伴ったり、光や音に敏感になることもあります。ときどき起こっていた片頭痛の頻度が次第に増え、月に15日以上頭痛のある状態になると、「慢性片頭痛」と診断されます。
「片頭痛」(または偏頭痛)と書くので、「片側だけの痛み」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、両側が痛むこともありますし、ズキンズキンではなく持続した重い痛みのこともあります。
片頭痛は20~40歳代の女性に多く、30歳代・40歳代女性の2割弱が片頭痛に悩んでいます。また、高校生の約10%、中学生の約5%が片頭痛をもっているといわれています。片頭痛の症状は50歳頃より改善していくことが知られていますが、悪化したり慢性化する患者さんもいらっしゃいます。
頭が重く締め付けられるような痛みであれば、緊張型頭痛の可能性があります。片頭痛と異なり、痛みは比較的軽く、動いてもひどくなることはありません。
ときどき起こる程度であれば日常生活に支障をきたすことも少なく、市販の頭痛薬を飲んでやり過ごす方も多いでしょう。ストレスや肩こりから来る軽い頭痛として、医療機関を受診しない場合も多いようです。
しかし、たとえ寝込むほどの痛みでなくとも、頭痛が頻繁に起こる慢性緊張型頭痛であれば、頭痛によって日常的なストレスが増し、生活の質が低下します。このような場合は、専門医の適切な治療を受けることが望まれます。
大阪府堺市のばば脳神経外科に訪れた患者さんの中にも、「慢性的な頭痛でクリニックを受診することはこれまで考えたことがなかったけど、きちんと治療を受けることで頭痛が治まるとこんなにも毎日が楽になるんだ!」と感動される方も多くいらっしゃいます。
緊張型頭痛は一次性頭痛の中でも最も頻度が高く、一生のうちに緊張型頭痛を経験する率は30~78%と報告されています。
また、片頭痛と共存する場合もしばしばあります。
緊張型頭痛の正確な発症メカニズムについてはいまだ解明されていませんが、肥満や運動不足、喫煙などが原因とする報告もあります。
片頭痛と緊張型頭痛に次いで有名な一次性頭痛が群発頭痛です。20~40歳代の男性に多くみられます。 片側の眼の周囲から前頭部や側頭部にかけて激しく痛み、数週間から数カ月の間ほぼ毎日起こるのが特徴です。痛みは毎日同じ時間帯に起こる傾向があり、夜間や睡眠中に頭痛発作が起こることがしばしばです。頭の痛い側の眼が充血したり、涙が出たり、鼻水が出ることもあります。 片頭痛と異なって痛みが比較的短時間(15分~3時間)であり、痛みがピークのときには片頭痛のように動けなくなるのではなく、痛すぎて落ち着かない、いてもたってもいられない状態になるのが特徴です。
雷鳴頭痛とは、突然起こり、1分未満で痛みの強さがピークに達し、痛みが5分以上続くものをいいます。鎮痛薬を飲んだり、何もしなくても自然に痛みがおさまることがありますが、このような場合には注意が必要です。なぜなら、くも膜下出血でも自然に頭痛がおさまる(二次性の雷鳴頭痛)場合があるからです。 二次性雷鳴頭痛の原因となる病気には重篤なものが多いため、少しでも不安に感じたら専門医に診てもらうことが大切です。頭部CT検査やMRI検査、脳脊髄液検査などにより二次性頭痛の可能性が全て排除されて、はじめて一次性雷鳴頭痛と診断できるのです。 はじめから安易に「一次性雷鳴頭痛」と決めつけず、雷鳴頭痛と感じたら直ちに受診することが重要です。
そのほか、咳や運動によって一時的に引き起こされる頭痛、冷たいものを摂ったときに起こる頭痛、ヘルメットなどにより頭部に圧力がかかったときに起こる頭痛、睡眠時頭痛など、さまざまな頭痛があります。 一次性頭痛は生命をおびやかす危険な頭痛ではありませんが、生活の質を低下させるやっかいな頭痛です。適切な治療により痛みや頻度を軽減させることができるので、つらい場合は専門医に相談してみましょう。大阪府堺市のばば脳神経外科でも、頭痛外来を積極的に行っております。つらい頭痛でお悩みの方はいつでもご相談ください。
住所 | 〒599-8114 大阪府堺市東区日置荘西町4-35-10 メディカルスクエア初芝駅前 |
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電話番号 | 0722-89-9758 |
駐車場 | 50台完備 |
最寄り駅 | 南海高野線初芝駅すぐ(南側ロータリー前) |
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